楽しい時間はあっという間に過ぎ、辛い時間は途方もなく長く感じる。これはどなたもが経験している感覚かもしれませんね。
何かに夢中になって楽しんでいる、今ここに100%集中できていると、時間感覚がいつもとすっかり変わる。時間のたつのを忘れ、普段自分を追い立てる雑念もなくなります。この状態は、フロー状態とか、ゾーンと呼ばれていたりします。すごく意識がすっきりしていますので、通常の状態よりもパフォーマンスがぐんと上がります。だから、あっという間に感じたとしても、その時間の質はとても高いのです。そして、なんといっても、この状態は「幸福感」に満たされる。
フローについての研究で有名なチクセントミハイ博士によると、フロー状態に入るための条件のひとつは、いつもよりもちょっと高いハードルがある、チャレンジングな状態であること、なのだそうです。人がなぜ、何か達成したい目標を描いて進むのか、何かにチャレンジしたくなるのかといえば、その本質にはこういったものを通して幸福感を求める、人間の本能があるのかもしれないなぁと思います。
自分なりの、ちょっと高めのハードルをおいて、「よぉし、やるぞ!」
それは、幸福感に包まれたフロー状態への入り口。人生って、いわずもがな「生きてる時間の長さ」です。だから、その時間の質を上げていくことが、ダイレクトに、人生の質を上げていくことです。フローは、よい人生を送るための一つの鍵なんじゃないかと思います。
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